レディースブラックフォーマルスーツの服装に関するマナー

増えてきたパンツスタイルはどうなのか

昨今、葬儀は家族だけで行うという家族葬を選ぶ人が多くなっているだけに、あまり葬儀の際の服装についてとやかく言うことは少なくなりました。そのため、レディースのブラックフォーマルスーツに、パンツスタイルが登場し、若い人から高齢者まで、着用する人が増えてきています。高齢になると、どうしてもスカートが履けないという人も増えてきますので、この場合はお参りに参列するという立場であれば問題ないといえます。ただ、喪主や家族、親族ということになると、あくまでも女性はスカート、もしくはワンピーススタイルが正式とされており、パンツスタイルは略喪服という扱いになることから、NGです。すらりとした体型の人であれば、パンツスタイルは非常に格好よく見えることから魅力的に映るかと思われますが、マナーに照らし合わせて考えると、限られたケースを除き、大半の場合で非常識と捉えられることになります。

似たような服装だからこそ差が目立つ

ブラックフォーマルスーツというのは、だいたい似たようなデザインになっていますので、誰が来ても似たような印象になります。けれども、その中にあってもスカートの丈を膝くらいにしている人もいれば、くるぶし辺りまでのロングスカートにしている人もいて、似たような印象の中に違いが見られると言っていいでしょう。その中にあって、レディースブラックフォーマルスーツのパンツスタイルは非常に目立ちますので、あくまでも略喪服であるという認識を念頭に置き、くれぐれも葬儀の場で失礼に当たらないように配慮することが大事です。葬儀はやり直しが利きませんし、参列する人たちから、喪主をはじめ、家族、親族一同がよく見られる場でもあります。ブラックフォーマルをきちんと着用しているつもりでも、親族が着てはマナー違反になるのがパンツスタイルだと覚えておくことは重要です。

個人の主張とのせめぎ合いがむずかしい

略喪服に当たるレディースブラックフォーマルにおけるパンツスーツは、親族の立場としては着用してはいけないのがルールですが、どうしても自分はパンツスタイルでないと嫌なのだという自己主張をする人がいるかもしれません。喪主の立場に当たる人が説得できる相手ならいいですが、親せき関係にある場合、パンツスタイルは遠慮してほしいといえない場合もあるでしょう。特に、葬儀の場であっても、それほどうるさく言わないような間柄であれば、黙認することの方が多いと思われます。マナー違反とわかっていても着用したいと主張するのに対して、どう説得するかのせめぎ合いがむずかしいところです。服装は目立つだけに、個性を発揮する絶好のチャンスではありますが、こと葬儀の場においては主張はほどほどにするのがよさそうです。